東京海上ディーアール株式会社さまの事例
- A 企業型
現場のモックアップとデジタルコンテンツを活用した体験型研修で、
保険エンジニアリングにおける建設工事プロセスの統合的理解を深化。
左:東京海上ディーアール㈱ 企業財産本部 企業財産リスクユニット チーフリスクエンジニア 松原正芳様右:東京海上ディーアール㈱ 企業財産本部 企業財産リスク第三ユニット ユニットリーダー 田畑直樹様
東京海上ディーアール株式会社さま
- 業種
- コンサルティング
研修前の課題
- 多様な工学的バックグラウンドを持つエンジニアの施設リスクに対する統合的理解
- 実際の建設工事プロセスを実物で体感する機会が限定
- 大規模建設プロジェクトの保険エンジニアリングにおける専門領域と全体プロセスの理解
研修内容
- デジタル技術を活用した建設に関する講義
- 実物大モックアップを活用した現場体験
- 図面や写真のみでは理解しにくい用語や技術に関する専門家の講義
研修後の成果
- 専門領域を超えた統合的視点に基づく建設プロセスを習得
- プロジェクト横断的評価能力やステークホルダーに訴求する説明力の強化
- 竣工後は不可視となる仮設や基礎、躯体の実物をイメージしたリスク評価の実践
研修に参加する前に、どんなことで悩んでいましたか?
当社は、東京海上グループの一員として企業を取り巻く様々なリスクや不確実性に対応すべく、高度で実践的なコンサルティングや新たなソリューションを提供しています。今回受講した企業財産本部は、グローバルスタンダードである「保険エンジニアリング」の専門職能として、財物の火災・爆発リスク、地震・水害等の自然災害リスクの分析・評価と被害想定を行い、リスク量の把握とその対処、保険の検討や事業継続計画策定のためのソリューションを提供しています。その対象は個別の企業のみならず、国内外の大規模建設プロジェクト(洋上風力、LNGプラント、海外工場建設、建設工事保険等)の開発段階からのリスク評価・損害予防にも関わっています。
保険エンジニアリングを職能とする当社のリスクエンジニアは、建築だけでなく機械、電気、化学、土木など多様な工学バックグラウンドを持つ専門家で構成されており、プラント設備のリスク評価、自然災害リスクの定量評価、火災・爆発リスクや自然災害リスクのモデリング、事故削減のための改善提案など、細分化された専門領域を担当しています。一方で、大規模建設プロジェクトでは、これら専門領域が「建設工事プロセス全体」の中でどのように関連し、どのフェーズでどのようなリスクが顕在化するかを統合的に理解する必要があります。
施設に対するこれらのリスク情報をお客様に提供するにあたり、実際の建設工事プロセスを実物で体感する機会が限られており、各リスクエンジニアが自身の専門領域を建設プロジェクト全体の文脈に正しく位置づけられる基盤を強化する必要性を感じていました。
保険エンジニアリングを職能とする当社のリスクエンジニアは、建築だけでなく機械、電気、化学、土木など多様な工学バックグラウンドを持つ専門家で構成されており、プラント設備のリスク評価、自然災害リスクの定量評価、火災・爆発リスクや自然災害リスクのモデリング、事故削減のための改善提案など、細分化された専門領域を担当しています。一方で、大規模建設プロジェクトでは、これら専門領域が「建設工事プロセス全体」の中でどのように関連し、どのフェーズでどのようなリスクが顕在化するかを統合的に理解する必要があります。
施設に対するこれらのリスク情報をお客様に提供するにあたり、実際の建設工事プロセスを実物で体感する機会が限られており、各リスクエンジニアが自身の専門領域を建設プロジェクト全体の文脈に正しく位置づけられる基盤を強化する必要性を感じていました。
今回の研修で、どのようなことを学ばせたいですか?
本研修では、建設工事プロセスのモックアップを通じて、各工事工程(基礎・躯体・設備・仕上工事・検査・引渡し)の相互関係と工事の進捗に応じて変化する仮設や工事個所のリスクポイント、施工方法の選択がリスク分析に与える影響を統合的に理解し、「どのフェーズで」「どのような事象が」「どの範囲に影響するか」を実務的に評価する技術を深化させることを期待しています。
特に大規模建設プロジェクトにおける保険エンジニアリングの実務では、初期段階からの長期関与、工事期間中の定期的な調査、工程変更・工法変更に伴うリスク再評価、クリティカルパス上の活動の重点監視など、継続的なリスクモニタリングに対してこのような技術が必要となります。
さらに、お客様の施設担当者や施工会社・設計事務所・PMとの打ち合わせで必要となる共通言語を広く習得し、実現可能性が高く説得力のある評価やソリューション提案を作成できる力量を身につけて欲しいです。
特に大規模建設プロジェクトにおける保険エンジニアリングの実務では、初期段階からの長期関与、工事期間中の定期的な調査、工程変更・工法変更に伴うリスク再評価、クリティカルパス上の活動の重点監視など、継続的なリスクモニタリングに対してこのような技術が必要となります。
さらに、お客様の施設担当者や施工会社・設計事務所・PMとの打ち合わせで必要となる共通言語を広く習得し、実現可能性が高く説得力のある評価やソリューション提案を作成できる力量を身につけて欲しいです。
この研修に期待することは何ですか?
言葉による知識だけでなく実物に触れることにより、五感を通して感じ取ることが大切だと考えています。NOVAREでの研修の独自価値は、実物スケールでの体感学習により、図面や写真では理解しにくい「工事の進捗に伴うリスクの変化」を時系列で体験できること、各工程の「前後関係」や「つながり」がリスクに与える影響を実感できることにあると思います。モックアップの見学や映像の視聴を通じて、専門領域を超えた統合的視点を獲得し、例えば、プラント設備エンジニアが設備設置に与える基礎工事の影響を理解する、電気エンジニアが躯体工事中の火災リスクを評価する、といった専門性と統合的視点の架橋を実現していただきたいです。
研修に参加して、何を得ることができましたか?
施設や立地環境の現地調査の際に確認すべきポイントが明確になり、より精緻なリスク評価能力の向上に役立ちました。また、受講者に対する社内アンケートでは「計画中施設のリスク評価業務が現場のイメージを持ってできた」、「山留や杭工事、鉄骨工事、設備工事など竣工後は隠ぺいされる部位については実際に目にすることはできないので、正確な情報を得る貴重な研修であった」などの意見がありプロジェクト横断的評価能力やステークホルダーに訴求する説明力の強化が実現できました。
研修で学んだことを、どのように実践させたいですか?
日常のリスク評価業務や技術検討のみならず、お客様への説明においても現物をイメージし、国際基準に適合したサービス品質を確保する業務を常に継続することを心掛けて欲しいと考えています。
研修の運営について、ご意見やご要望はありますか?
今回は人数をまとめて受講させていただきましたが、今後定期的に受講できるよう少人数での参加が可能な研修体制があればありがたいです。また、各自が研修後に生じた疑問を解決できるように、スポット的に短時間でモックアップを再確認できる仕組みがあれば利用させて頂きたいです。
今後、受講したい研修のテーマはありますか?
火災についての法規・事故事例・耐火性や防火対策についての現場目線の実務的な情報が欲しいとの声が受講生からありました。御社の火災に関する専門家の知見を講義いただけるよう、NOVARE だけでなく、技術研究所や設計部門との複合的な研修があれば受講したいです。
また、気候変動による水害の激甚化に対応して、様々な水災対策が建築・土木施設に実施されていますが、建設工事中を含めた水災に対する取り組みの最近事情を教えていただける講義があると良いです。
また、気候変動による水害の激甚化に対応して、様々な水災対策が建築・土木施設に実施されていますが、建設工事中を含めた水災に対する取り組みの最近事情を教えていただける講義があると良いです。